最近よく耳(いや、目かな)にします。
「僕はマーケティングが嫌いです。」
実はマーケティングというのは日本では40年くらいまえには必要なかった。
なぜなら、それほど「モノ」がなかったから。
どんなものでも売れる土壌があった。
そして30年くらい前は一斉に広告業界とテレビが伸び、大企業がメディアを使って「マーケティング」を始めた。
その後、バブルがはじけるまで何でも売れた。
バブルがはじけ、15年くらい前から急にモノが売れなくなった。
そこで始まったのが小さなマーケティングだ。
個人商店が乱立するマーケティング本を読み始めて、がんばった。
「90日で行列をつくる〜」とか、そんな本がどんどん売れた。
同時にインターネットも流行ったために小さなマーケティングがどんどん売れた。
そしたら、小さなマーケティングを大企業が始めた。
大企業もモノが売れないので、小さなマーケティングを活用し始めた。
そうすると一気にマーケティングがうっとうしくなった。
宣伝したものしか売れなくなった。
バナナダイエットを芸能人が成功すれば、次の日からバナナがスーパーなどから姿を消した。
納豆もスキムミルクも食べるラー油も同じ目にあった。
これからもあるはず。
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そういう前習いのマーケティングが"鼻につき"始めたのだ。
そして、一部の知識人は「マーケティングが嫌いです」という。
それがかっこいいのかもしれない。
それはメディアと大企業に対する揶揄なのだ。
近い将来、多くの人が「僕はマーケティングが嫌いなんですよ」と必ずいうはずだ。
しかし、マーケティングが嫌いな人もどうやったらモノが売れるかを一生懸命考える。
そして実践する。その実践自体はマーケティングなのだが。
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よくわからなくなってきた。
僕なりの今の結論。
簡単にいうとマーケティングって、信心をつかむこと、信者を作る事なのです。
日本人は基本的に無宗教だけれども何かにすがりたい。
そのすがるものを作る事がマーケティングなのです。
だれかが導く必要がある。
それがマーケティング。
それはモノがあり、誰かが売りたいと思えば、無くならないのだ。
好きでも、嫌いでも。